自宅サーバーリプレース 2021秋(4) ベンチマークとPL1/PL2設定

ベンチマークとPL1/PL2設定

mikage014.hatenablog.jp

ケースにマザーボードを取り付けるところまで行ったので、ESXiのゲストOSとしてWindowsをインストールして録画データのエンコードベンチマークを取る。

エンコードしつつ静音性を保てる程度でCPUの消費電力リミット(PL1/PL2)を設定する。

ファンの回転数制御はデフォルトをちょっといじったくらいでざっくり設定。ESXiのゲストOSからはファンの回転数は取得できないので耳で確認。

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Windowsをインストールして、PL1/PL2設定を変えつつffmpegで30分番組をいつもの720x540サイズでエンコードしていく。

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PL1 65W / PL2 65W

スレッド数 fps エンコード時間
消費電力
6 416 130s 約120W
7 439 122s 約120W
8 455 119s 約120W


PL1 65W / PL2 95W

スレッド数 fps エンコード時間
消費電力
6 434 124s 約120~155W
7 456 118s 約120~155W
8 484 112s 約120~155W


PL1 95W / PL2 95W

10連続のエンコードでもファンの回転数はそれほど上がらず捌けていた

スレッド数 fps エンコード時間
消費電力
6 459 118s 約155W
7 492 110s 約155W
8 506 107s 約155W


PL1 125W / PL2 AUTO(241W)

ファンの回転数がはっきり分かるレベルで上がる

スレッド数 fps エンコード時間
消費電力
6 484 113s 約160~200W
7 526 103s 約160~210W
8 552 98s 約160~220W


(参考)9700K PL1 65W / PL2 65W

スレッド数 fps エンコード時間
消費電力
6 234 232s -
8 283 190s -


現行の9700Kと同じPL1 65W / PL2 65W設定の12700Kと比べるといつものエンコードでは1.8倍ほど速くなっている計算。

12700K+NH-U12Aで常用できそうなPL1 95W / PL2 95W設定では現行の約2倍のエンコード速度になる。

ということでAlderLakeは速くて良さそう。

あとは移行するだけ…!


自宅サーバーリプレース 2021秋(3) VMware ESXi 7.0u3のインストールとケース組み込み

VMware ESXi 7.0u3のインストール

mikage014.hatenablog.jp

前回の続きでVMware ESXi 7.0u3をインストール。違う種類のコアが見つかったというエラーで止まってしまう。

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AlderLakeにはPコアとEコアがあるのでそこで引っかかっているのでは、ということでBIOSでEコアを無効にすると先に進むことができた。

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Intel I219VのオンボードLANは認識されず、NICが無いとインストールが止まるのでIntel 82574Lの載ったIntel CT Desktop Adapterを挿してインストールを進める。 SSHで乗り込んでI219Vのドライバをインストールした後は外しておく。

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ケースへの組み込み

ここでマザーボードをDefine 7に組み込む・・のだがこれが大変だった。

オープンレイアウトとストレージレイアウトというものがあり、最初はオープンレイアウトになっている。これをストレージレイアウトに変更するには側面、天板、前面パネル、前面ファンを取り外しストレージ固定用のパネルを手前側に持ってくる必要がある。

側面、天板、前面パネル、前面ファンと目隠し用のプラパーツを取り外したところ。プラパーツの取り外しは力加減が分からず難しい。

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ストレージレイアウトに変更してマザーボードを取り付けたところ。2時間くらいかかって途中で心が折れそうになった。

Define R5と違ってHDD固定用のガイドレールが無いのでHDDの入れ替えはやりにくい気がする。

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ひとまずマザーボードの取付まで完了。

自宅サーバーリプレース 2021秋(2) 仮組み・動作確認

仮組み

自作系YouTuberが使ってるようなPCベンチ台があればと一瞬思ったけど

それほど使うものでもないので考え直してマザーボード用スペーサーを購入。

折りたたみテーブルの上で仮組みする。

スペーサーを取り付けたマザーボード on 折りたたみ台

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CPUを装着。固定用カバーが開く方向が今までと逆になってた。

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メモリ4枚差し

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NH-U12A chromax.blackのLGA1700対応マウントキット。金属製で剛性が高い。

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表側

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初めてのNocture製CPUクーラー。質感が高い。すべすべしている。

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付属のグリスを塗って装着。ネジを締めるためファンは一度外さないといけない。

ファンの再取付は簡単。以前使っていた無限五より全然取り付けやすかった。

フィンの側面が折り曲げてあって面のようになってるので手が痛くない。

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M.2 SSDも取り付ける。CPUクーラー取付前にやれば良かった。

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動作確認

まずは最小構成で動作確認。ケースに組み込むとケースとのショート、電源スイッチの故障など障害箇所が増えるので。

Memtest86を一通り回して無事にパス。完了まで18時間以上かかった。

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自宅サーバーリプレース 2021秋(1) パーツ選定

パーツ選定

第12世代のCPU、AlderLakeはシングルスレッド性能が第11世代に続いて大幅向上したのと、前回の自宅サーバー更新から2年経ったのでリプレースすることに。

AlderLakeが発売された11月4日以降、ネットで情報を集め秋葉原に足繁く通って選定・購入したパーツがこちら。

  • CPU - Core i7 12700K

    • 最高性能が欲しいわけでは無いがPコアは8つ欲しい
  • CPU Cooler - Nocture NH-U12A chromax.black

    • 自宅サーバーとして24時間見てないところで動き続けるので、経年劣化があるかもしれない簡易水冷ではなく空冷を選択
    • 空冷で冷却性能が上位クラス、LGA1700対応で在庫があるもの
  • M/B - ASRock Z690 Extreme WiFi 6E

    • DDR4メモリ 大容量メモリの入手性と価格でDDR4を選択
    • SATA6~8個 ファイルサーバ兼用のためHDDをたくさん積めるように
    • PCIe×4~5本 10GbE、PT3x2で3スロット埋まることが確定しているので今後の拡張性を考えるとPCIe×5スロット以上欲しいが、在庫状況と見た目の好みで選択
    • ESXiで使えなかったときにメインPCに転用できるようにWiFi6E、PS/2端子付き
  • MEM - Crucial DDR4 3200 32GBx4

    • 価格、入手性が良い時期なので積めるだけ積む
  • SSD - Samsung 980 PRO 2TB

    • せっかくなのでPCIe Gen 4.0 x4
    • 現行1TBのうち700GB程度使っているので今回は2TBを選定
    • ちょっと古いけどコスパの良さで
  • NIC - LGY-PCIE-MG2

    • BuffaloのAQC-107搭載10GbE。AQC-107であればドライバ追加でESXiで使えるはず
    • データ移行時に両方に付いてないと10Gbpsで転送できないので買い足した
  • ケース - Define 7 Black TG Light Tint

    • Define R5は自宅サーバーとして2世代使ったので今回は中の見えるケースを選択

感想

 Core i9 12900Kを動かせるように電源部分にコストがかかっているせいかマザーボードが全般的に高い。NVMeスロットのヒートシンクも思ったより軽くて見た目ほどの高級感はない。NVMeスロットが全般的に増えていて、その分PCIeスロットが減っていてPCIe×4~5本欲しいとなると選択肢が少なかった。

 CPUクーラーはソケットがLGA1700に変わったので店頭で買えてすぐに使えるCPUクーラーの選択肢が少なかった。

この後の予定

  • 組み立てと動作確認
  • ESXiインストール
  • ベンチマーク、パワーリミット調整
  • 移行計画・移行作業

構成

自宅サーバー2021秋の構成

カテゴリ 品名 備考 価格
CPU Intel Core i7 12700K 12C/20T 58,000
CPU Cooler Nocture NH-U12A-CH-BK 16,980
M/B ASRock Z690 Extreme WiFi 6E 39,490
MEM Crucial CT2K32G4DFD832A DDR4 3200 32GBx2 x2 = 128GB 63,078
SSD Samsung 980 PRO 2TB 41,300
NIC Buffalo LGY-PCIE-MG2 AQC-107 10GbE 9,240
Other PT3 TVチューナー x2
ケース Fractal Design FD-C-DEF7A-02 Define 7 Black TG Light Tint 23,830
電源 Seasonic SSR-750PX (流用予定)
OS VMware ESXi 7.0 u3 (予定)

リプレースされる自宅サーバー2019秋の構成

カテゴリ 品名 備考 価格
CPU Intel Core i7 9700K 8C/8T
CPU Cooler SCYTHE MUGEN5 Rev.B
M/B ASRock Z390 Phantom Gaming 6
MEM G.Skill F4-3600C19D-32GSXKB DDR4 3600 16GBx2 x2 = 64GB
SSD Samsung 970 EVO Plus 1TB
NIC Aquantia Aqtion 10G Pro Nic AQC-107 10GbE
Other PT3 TVチューナー x2
ケース Fractal Design FD-CA-DEF-R5 Define R5 Black
電源 Seasonic SSR-750PX
OS VMware ESXi 6.7 u2

Z690+Core i7 12700KにVMware ESXi 7.0 U3をインストールしてみる

結果

EコアのところでCPU mismatchエラーがでた。 f:id:mikage014:20211119133910j:plain

Eコアを無効にするとイントールを完了できた。 f:id:mikage014:20211117232334j:plain

試しにEコアを残してPコアを無効にしたところ上がってこなくなりCMOSリセットする羽目になった。

Eコアを無効にしたので8C/16TになってしまうけどSingle Threadは強化されているのでヨシとしようか。

ラボを支える技術 物理編

引っ越しをしたので自宅サーバーのメモ的な感じで。

ラックはずっと前から使っているW750xD450のホームエレクタ。足回りはウレタンキャスター。
キャスターの1つが劣化でぼろっと壊れてしまったので引っ越し後に急遽買い直した。
掃除やメンテナンスの時にキャスターが付いてると便利。

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今回は2段目にネットワーク機器をまとめた。
ラックに出入りする線は電源が1本、ネット用の光ケーブルが1本、TVアンテナが1本、あとLANケーブルが数本。
出入りする線を少なくして配線に余裕を持たせておくとラックの可動域を確保できる。

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少し前のサーバーの中身。背面にSSD2個とHDD4個でSATAは一杯。
Fractal DesignのR5は静かでHDDもまだ詰めるので良い。
C246チップセットのマザーが出そろったら6コアのXeonに移行したい。
メインストリームは8コアまであるのにXeon E 2100シリーズが6コア止まりなのは寂しい。

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